天孫降臨はなかった。出雲古老の伝承。

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20160409-6

公園で咲いていた、ムスカリです。

 

「出雲と大和のあけぼの」(斎木雲州)によると、古事記・日本書紀の編纂者達は、韓国の壇君神話に降臨伝説があるので、同じようなことを書こうとしたそうです。

 

 

天孫降臨のお話とは、こうです。

天照大神がこの国は自分達が治める国だと言って、ニニギノ命を高天原から降臨させました。

ニニギノ命は記紀の創作名で、実際には徐福(じょふく。須佐之男。天火明。ニギハヤヒ)のことだそうです。

徐福は一度来日してから中国へ戻り、二度目の来日で有明湾に上陸しましたが、日向の高千穂の峯に降臨したことにされました。

 

 

ニニギノ命の天孫降臨について、ウィキペディアではこう書いてあります。

「邇邇藝命の天降りに、天児屋命、布刀玉命、天宇受売命、伊斯許理度売命、玉祖命の五伴緒(いつとものお)が従うことになった。中略。
天児屋命は中臣連(なかとみのむらじ)らの、布刀玉命は忌部首(いむべのおびと)らの、天宇受売命は猿女君(さるめのきみ)らの、伊斯許理度売命は作鏡連(かがみつくりのむらじ)らの、玉祖命は玉祖連(たまのおやのむらじ)らの、それぞれ祖神である。」

 

 

「古事記の編集室」(斎木雲州)によると、編纂者たちは、降臨について権威を付けたいと考えたそうです。

「それで高天原という世界を作り、そこから太陽神と高木ノ神が、物部氏を降臨させた。
太陽神は出雲系なので、渡来系の代表として高木(徐福の母の名)ノ神も加わり、高天原で見送る役目となった。

 

 

 初めは物部氏の始祖だけを降臨させる方針だったが、中臣氏等も降臨を望んだ。それで神代下九段一書紀に、加えて書くことになった。

中臣氏の上祖・コヤネノ命の他に、猿女家の上祖・ウズメノ命(月神)、鏡作り家の上祖・イシコリドメノ命を加えた。記紀の神代の執筆者・忌部氏は、自家の上祖フトダマノ命を追加した。
さらに自分の部下・玉磨りの上祖・タマノヤノ命も加えたから、合計五部の付添いが、高千穂の峯に天降ることになった。
記紀製作に協力し、神話を考え出した豪族の先祖は、天上界からの渡来者のように見られることになった」

尚、物部氏の始祖とはニギハヤヒ(徐福。須佐之男。天火明)のことです。

また、忌部首(いんべのおびと)は古事記編纂者のひとりで、古事記の冒頭部分を執筆したそうで、忌部氏の先祖は徐福と共に来日した渡来人だそうです。

 

 

もうこれには、あきれます。

開いた口がふさがらないというのは、このことだと思います。

「私も天孫降臨したい~」

「じゃあ、そう書いとくね~」

事実はこうだったんですね・・・。

 

 

穂日命が天照の次男として登場するのは、ホヒの子孫である出雲国造・果安のリクエストで記紀編集者に書き入れてもらったからだと書いてありました。

出雲国造・果安の先祖ホヒは徐福の部下で、出雲王のオホナムチ(大国主)と副王のスクナ彦(事代主)を殺しました。

そのような出雲の詳細を知られたくなくて、出雲王国のことを記紀に書かないようにもしてもらったそうです。

こういうわけで出雲王朝の存在そのものがわからなくなったということでした。

 

 

「ホヒ家の果安は、徐福の名前を記紀に使わないように、忌部子人に頼んだ。
なぜならば、徐福の名前を聞くと、徐福が出雲で行った悪事を、出雲人が思い出すからだった」(「古事記の編集室」)

他にも出雲大社と出雲に対して、出雲国造家がどれ程ひどいことをしてきたかということが沢山書かれていました。

もう出雲国造は惨々です。

今現在の出雲大社の宮司家も出雲国造家で、穂日命の子孫で天照の次男だと、記紀に書いてある通りに出雲大社のホームページでも紹介されていましたよ・・・。

 

 

斎木雲州さんのお父様が出雲の本当の歴史を出版した時、出版社からも本屋さんからも本が全部買い占められて消えてしまったそうです。

出雲の本当の歴史を世の中に知られたくない出雲の旧家があるからだろうと書かれていました・・・。

 

 

とにかく天孫降臨は作り話で、本当はなかったということです。

普通に有明湾に来て、船を着けただけだったそうです。

ちょっと残念でしたねえ・・・。

でも本当のことがわかったのは、うれしく思いました。

 

 

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