出雲口伝とは

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斎木雲州「出雲と大和のあけぼの」によると、アーリア人がインドに侵入して先住民を奴隷にしたことから、一族をあげてインドを離れ、紀元前1000年頃に日本に移住してきたのが出雲族だそうです。
インドからやってきた人々は日本各地に散りましたが、王家の子孫は出雲に住み、先祖を神として祀りました。

その神は、幸(さい)の神3神で、クナトノ神、幸姫命(さいひめのみこと)、サルタ彦です。
クナトノ神と幸姫命は、幸の神として日本各地に祀られている他、古事記・日本書紀ではイザナギノ命・イザナミノ命と名前を変えられて登場しました。
幸の神の姿はこちらです。
https://school.murasakino.net/2016/05/10/post-3289/

日本ではじめて、人格神を信仰したのが出雲族でした。
幸の神3神が出雲の国教で、事実上の日本の国教だったようです。

島根の熊野大社

斎木雲州「出雲と蘇我王国」という本には、出雲2王家のうちの片方である向(むかい)家が、島根の熊野大社を建てたと書いてあります。

熊野大社は、出雲国一の宮です。
一の宮は、その国で最も格式の高い神社です。
熊野大社の祭礼の時には、全国から出雲族が集まって各地の出来事を報告したそうです。

熊野大社の祭の時に、関東から出雲へ戻ったものの土地がなくなっていたので各国へ移住して行ったような出雲人が参列して、各地の出来事を向家に報告しました。

それが「散自出雲」という秘密情報組織になりました。

その結果、向家に日本史の真実の情報が集まったので、出雲の地元では、向家を「日本史の家」と呼んだ。

この情報が、今現在まで口伝で伝承されているそうです。
それが斎木雲州さんや谷戸貞彦さんにも伝えられて、本にされたということです。

その内容は、他の神社伝承とは比べものにならないほどに詳細克明な歴史の記述になっています。
日本古代史の本を読むと、ほとんどファンタジー同然の世界という印象がぬぐえないのに対し、出雲口伝は推測をほとんど挟まず事実として理路整然と書かれています。
古代史でこれまで明らかになっている少ない情報との整合性も抜群で、謎とされていたことが次々と了解できます。

出雲口伝は歴史資料と言えると思いますが、古事記・日本書紀は本当の歴史をわからなくするための改造おとぎ話だったということがはっきりとわかるようになりました。

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