八幡宮の祭神は間違いと宮司さんが嘆く「宇佐家伝承 古伝が語る古代史」

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20160522

公園で咲いていた、ツキヌキニンドウです。

 

宇佐公康「宇佐家伝承 古伝が語る古代史」を読みました。

著者は宇佐神宮の宮司さんです。

宇佐神宮というのは、全国の八幡宮の総本宮です。

 

 

八幡宮は全国で分社数が2位の、とてもポピュラーな神社です。

ちなみに1位は稲荷神社です。

 

 

八幡宮のご祭神は、「応神(おうじん)天皇、比売神(ひめかみ)、神功皇后(じんぐうこうごう)」と書いてあることが多いと思います。

応神天皇(誉田別命。ほんだわけのみこと)が主祭神、そして比売神、応神天皇の母である神功皇后が祀られています。

また神功皇后の夫の仲哀(ちゅうあい)天皇や、家臣の武内宿禰(たけうちのすくね)が祀られていることもあります。

この本では、このご祭神について、とんでもないことが書かれていました。

 

 

「宇佐家の古伝によると、仲哀天皇は武内宿禰が弑(しい)し奉った。
その経緯は、天皇が皇后の神憑りによる神告を嘘をいうと思われて信じ給わず、琴を弾かないで押し退けて黙って坐って居られたので、武内宿禰は今はもう天皇を弑するよりほかはないと、矛を取って刺したということである」

この内容は、古事記記述とほとんど同じということです。

 

 

「この時、神功皇后が皇子を懐妊していたということであって、宇佐家に伝えられるところでは、この皇子は仲哀天皇の胤(たね)ではなく、武内宿禰の子だということである。
とすると、皇后と武内宿禰の不義密通によって出来たわけで、しかも天皇を弑し奉って、この子を皇位につかせ、我が国家を統治させようとする神告も悪神邪神の言辞であるが、それはそれとして、武内宿禰という人物こそ、現在テレビのドラマで見るような主君の正室や側室と密通して我が子を孕ませ、お家や国の乗っ取りを計らんとする悪逆無道の者であり、皇后もまた、その罪を免れることは出来ない。

それにもかかわらず、神功皇后は『記紀』の伝説によって、千有余年このかた、応神天皇の生母と僣称されて来たが故に、その神霊は、現在もなお全国八幡宮の総本社宇佐神宮の第三殿の祭神として祀られ、そのほか、全国の各分霊社などにも祀られている事実は、宗教上の精神的なことといえども、天地順逆の理にもとる重大事といわなければならない」

 

 

えらい話になってきました。

宇佐神宮の宮司家では、ご祭神についてこういう考えだということがわかりました。

それでも変更をすることができないということだろうと思います。

もしかしたら古伝の方が間違っている可能性も確認することができないでしょうから、ご祭神をはずしてしまった後に、実はこういうわけだったなんていうことが出てくると大変です。

 

 

主祭神の応神天皇については、このように書かれています。

「宇佐家の古伝によると、六世紀の後半、すなわち、欽明天皇(第29代・539-571年)の32年(570年)の二月初卯の日に、朝鮮式シャーマニズムの流儀を汲んで、豊前国田川郡勾金(まがりかね)の地で神功皇后と誉田天皇の菩提をとむらい続けてきた大神氏の後裔で、朝鮮流シャーマン大神比義の心眼に、三歳の童子の姿となって竹葉の上に立って幻じ、「われはこれ、護国霊験威力神通大自在王菩薩、わが名は誉田天皇広幡八幡麻呂なり」と僣称して出現した、前述の武内宿禰と神功皇后との不義密通のあいだに生まれて、四歳にして早世した誉田天皇ではなく、神武天皇と菟狭津媛命とのあいだに生まれた宇佐都臣命が、越智宿禰の女常世織姫命に娶(めあ)って生まれた神武天皇の皇孫で、本当の応神天皇実は宇佐押人命である」

 

 

八幡宮では、神功皇后と応神天皇が母子として祀られていますが、その応神天皇は神功皇后の子のことではないから、応神天皇の母も神功皇后ではないということのようです。

まあ、大変な話になってきました。

八幡宮の総本宮でこう言っているのだから、本当に大変です。

斎木雲州さんの本でも、神功皇后と武内宿禰の子は早くに亡くなって、他の子供が天皇になったということは書いてありました。

 

 

「そこで現在、宇佐神宮上宮は、中央の二之御殿の祭祀だけが、天地順逆の理による順理すなわち正道にかない、一之御殿と三之御殿の祭祀は逆理すなわち邪道であって、その祭祀の在り方は、仏教式に誉田天皇と神功皇后の妄執をはらす、いわゆる菩提をとむらって因縁を解消し、邪法によって成仏させる形式になっているというも過言ではない」

 

 

本来の祭神は、誉田天皇と神功皇后ではなくて、応神天皇と常世織姫命だということです。

そして今現在、誉田天皇と神功皇后になっているのは、菩提をとむらっているようなことになっていると言いたいそうです。

神社の神職さんというのは、ご祭神がどんな神でも人でも悪くは言わないものだと思っていましたが、日本で第二の多数の分社を持つ八幡宮がこんなことになっていたとはびっくりしました・・・。

 

 

でもこれで、ずっと何か変だと思っていた八幡宮のご祭神のことがよくわかりました。

みなさんの近所の八幡宮も、きっとそのはずですよ。

私も一番近い神社が八幡宮で、毎日通っていたことがありました。(今は違いますが)

八幡宮で違うことを言われたら、宇佐神宮ではこう言っているそうですよと教えてあげるといいかもしれません。

 

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