これから紅葉のシーズンになって、鎌倉を訪れる人が増えるでしょうが、鎌倉は争いの舞台でもあったので、人によって相性は様々です。
鎌倉で大体の人に相性が良いおすすめの場所は、長谷寺と大仏です。
どちらも長谷ですから、鎌倉入門には長谷がちょうど良いと思います。
中にはそれでも良くない人はいるでしょうが、かなり多くの人にはいい場所だろうと思います。
長谷寺です。
長谷寺です。
鎌倉と相性の良くない人は鎌倉幕府滅亡に荷担した家が多いのですが、それは関東一円に広がっています。
鎌倉幕府滅亡で滅ぼされたのは北条家なので、北条系の場所では相性が悪いということになります。
鎌倉で北条系の場所は、北鎌倉、宝戒寺、銭洗い弁財天、鎌倉市からは出ますが江島神社などです。
鶴岡八幡宮も幕府の守護神ですから北条系ではありませんが、相性が悪くなります。
けれども鎌倉幕府を滅亡させたのは鎌倉幕府の御家人が多かったので、そういう家の子孫の人にとっては鎌倉は懐かしい感じがするところでもあると思います。
こういうわけで、鎌倉に対して善悪両方の相性の人が関東には多いと思います。
そういう人にいいのが、源氏系の場所ということになりますが、源氏系って・・・あまり残っていないのです。
鶴岡八幡宮がそうですが、幕府滅亡があったのであまり良くないことになっていて、頼朝が一生懸命に建てた永福寺、源氏の菩提寺の勝長寿院はどちらも廃寺で今はありません。
各御家人ゆかりの神社仏閣がありますが、御家人同士でいろいろと争ったりしていたので誰にとっても相性が良いとは限りません。
そうなると先祖が源氏で鎌倉幕府の御家人でもある足利系が一番ましということになって、金沢街道沿いの報国寺、浄妙寺、鎌倉幕府以前からある足利系ではない杉本寺、また足利系にもどって北鎌倉では長寿寺、円応寺、長谷の長谷寺、足利系ではないけれど大仏あたりが相性の良い人が多いのではないかと思いました。
長谷寺は、紅葉も鎌倉一かもしれません。
初めて訪れたのが長谷寺や大仏だったという人は、本来鎌倉と相性が良いけれども鎌倉幕府滅亡に関係していた人が、相性の良さで気分良く過ごせるように相性の良いところへ導かれたのかもしれません。
私もそうだったと思います。
20歳位の時に小田急ロマンスカーで初めて鎌倉へ来て訪れたのは、長谷寺でした。
あの時、なぜロマンスカー終点の江ノ島を素通りして、長谷寺へ行ったのか不思議ですが、江ノ電に乗ってみたかったのかもしれないと思いました。
もしも江ノ島に行っていたら、今頃こうしてここに住んでいなかったかもしれません。
長谷の海が懐かしくてずっと忘れられなかったのが、湘南へ住むことになった原動力のひとつだったと思います。
関東でうちは平家だという人は源氏の家臣だった家が多いのですが、そういう人には長谷の御霊(ごりょう)神社が超おすすめです。
源氏の家臣だった平家の先祖が祀られています。
御霊神社です。
長谷寺や大仏を見るなら、寄り道してみてくださいね。
御霊神社の方がメインだったと思われるかもしれませんよ。
トップの画像は、公園で進んでいる紅葉です。