各地には有名神社がありますが、そういう神社も元は有力者が一族の守り神として祀った氏神(うじがみ)であったり、地元の人が祀った土地の守り神であったりします。
それが人を引きつけて発展してきました。
けれど基本は一族や土地の守り神なのですから、そこから考えれば神社との相性が見えてきます。
もちろん相性の良い神社に参拝した方が、よく守ってくれたり導いてくれたりするわけですね。
その土地との相性がいい人やその神社と関係の深い一族と相性のいい人が、その神社と相性のいい人ということになります。
そうすると土地の有力神社は、その周辺地域の人達みんなと大体相性が良いことになります。
けれど中には、その神社を創建した一族と不仲な一族だったような場合は、ピンとこないなどとなります。
その神社はどの一族の守り神なのかどの土地の守り神なのかをよく見て、自分の先祖が日本の歴史の中でどう行動してきたかを考えて行けば、なぜ相性がいいのかなぜ相性が悪いのかもわかってきます。
平家を滅ぼした源氏の中核にいた家臣の子孫だということがはっきりしているような人は、厳島神社へ参拝してお願い事をしても叶えてもらえるどころか、参拝の道中に怪我をしたり帰ってきたらすぐに熱が出たり・・・。
有名神社はパワーが強い分余計に、こうなることがあります。
関東の人は鎌倉観光に来て鶴岡八幡宮へ参拝すると、様々な反応が起る場合があります。
鎌倉幕府は、関東中の兵が攻め寄せて滅ぼしたのでした。
鶴岡八幡宮は鎌倉幕府の守り神ですから、そういう一族の人に相性が良いとは感じられないでしょう。
敏感な人は、多摩川を越えて神奈川県に入っただけで気分が悪くなったりします。
けれど鎌倉幕府は源氏によって始められたので、源氏に関係があったり鎌倉攻めにはあまり関係がなかった人には大歓迎された感じがすることになります。
相性が悪いと思っても、良い相性が背後に隠れている場合もあります。
私は源氏に関係があり、鎌倉攻めにも関係があるようなので、まずは悪い相性が先に出ました。
鶴岡八幡宮と相性が悪いと、鶴岡八幡宮から勧請された八幡宮全部と相性が悪くなりますが、石清水八幡宮や(これは関東には少ないですが)宇佐八幡宮から勧請された八幡宮とは違う相性になります。
ですから、直接大きな有名神社へ行かなくても近所の同名神社に参拝してみると、同じ名前でそこから勧請された元になっている総本宮の神社との相性がわかります。
近くの熊野神社に参拝して気持が良ければ、和歌山県の熊野本宮大社と相性が良い可能性が高いというわけです。
大体の人は、鎮守の神社にはほとんど参拝しなくても神社と言えば近隣の有名神社へ参拝するのが習慣になっていたりすると思いますが、近隣の人にとっては土地が同じなのでまあまあの相性であることが多いと思います。
けれど人生を牽引してくれる程の力を発揮してくれる神社やご祭神は人それぞれ違うので、他の土地にあることが多いと思います。
そういう神社やご祭神を見つけた人は、本当にラッキーだと思います。
その為に以前は、「相性の良い神社調査」をさせていただいていましたが、ご自分でも上のような要領で探すことはできると思います。
気になる神社の歴史と、ご自分の先祖(父の父方、父の母方、母の父方、母の母方の4家が基本)に、争いの歴史がないか反対に素晴らしい歴史がないかを調べることができれば過去の事実としてはっきりとわかりますが、実際にいろいろな神社に参拝してみてその手応えを確かめるのが一番早くて確実かもしれません。
今回は神社について書いていますが、お寺の相性も基本は同じです。
写真は、公園の色づきです。