公園で咲いていた、アセビです。
第二段階の「行為のアニムス」「ロマンチック・アニマ」の恋愛の普通のパターンは、ドラゴン退治があったりしながら英雄がとらわれの美女を救出して結婚するという古典的なストーリーです。
今現在でも、こういうタイプのストーリーが盛んに作られていますね。
でもこういうヒーロー物語は欧米にはどっさりありますが、日本にはほとんどありません。
女性が主人公の場合は、「美女と野獣」や「白鳥の王子」のように様々な難題をひとつひとつ解決しながら愛を貫くことで男性が変身をとげるというストーリーがあります。
日本では男性のヒーローはほとんど存在しないので、こちらのタイプのストーリーのように女性の力でこの段階を越えるのが中心になるように思います。
欧米では男性がリードする大恋愛を日本では女性がリードするのは、日本は女性のエネルギーが強いからなのだろうと思います。
日本ではグレートマザーの力がとても強くて、男性は永遠の少年にされてしまいがちです。
すると女性を救出などとてもできず、怪獣としてのグレートマザーに反抗し続ける程度です。
日本女性は結局のところ場合によっては一人二役をして、自分が救出するヒーローになり愛と忍耐で難題を越えるヒロインにもなって進まざるを得なくなってしまいます。
誰から救出するのか、それは親や怪獣(親の象徴)や悪者(親の象徴)です。
何年か前にこのモデルで見つけた~!と思ったのが、「千と千尋の神隠し」の千でした。
性格としては、白馬の王子様を待つか弱いヒロインではない、英雄的な女性です。
母性と女性性の強い日本(東洋全体?)ならではで、日本独自の素晴らしい女性像ではないかと思いました。
一度このタイプの大恋愛を経験すると、恋愛をすればいつでも大恋愛になります。
世界はこれまで欧米型で分離・切断・支配中心の男性的なエネルギーで発展を続けて豊かになった反面、様々な問題が後積みされている状態ではないかと思います。
男性的なエネルギーで立ち行かなくなったところに、これからは結合・関係性・自然さなどを特徴とする女性的なエネルギーが必要とされてきているのではないかと思います。
そんな時代に母性と女性性の強い日本人、特に日本人女性にできることがたくさんあるのではないかと思います。
自分の中にヒーローを育てることに成功した女性は、さらに男性性を磨くため、第三段階の「言葉のアニムス」に入っていきます。
第三段階につづきます。