公園で咲き始めていた、ミモザです。
自分の中のヒーローを育てることに成功した女性は、さらに男性性を磨くため、第三段階の「言葉のアニムス」に入っていきます。
「言葉のアニムス」は、意識化、論理、理屈、知性を発達させようとします。
知的な男性がアニムスの投影を受けるので、この段階の女性は学者や宗教家など精神的な男性にあこがれます。
これに対応するアニマは「霊的なアニマ」で、感情を発達させようとします。
聖母マリアが霊的なアニマだと言われていますが、女性の導き手というイメージではないかと思います。
すでに勇敢な行動力は身につけました。
次に必要なのは知性です。
世間的な強さにもここ一発の頼もしさにも魅力を感じなくなると、知性が輝かしく見えてきます。
理想の男性、アニムスは知的な人になり、彼の持つ知性を吸収し学ぼうと情熱を燃やします。
その情熱は自分の中のアニムスをどんどん育てることになり、このアニムスは知的でない男性とたびたび衝突しやすくなります。
パートナーがいれば、けんかが絶えないことになります。
パートナーが同じ段階の男性であれば、彼は愛と優しさと知性と忍耐力で上手に受け止めてくれると思います。
知的な男性にアニムスを投影しても、おつきあいを続けるうちに彼が永遠の少年であることがはっきりしてくるというのが多いだろうと思います。
たとえそのような恋愛でがっかりすることを繰り返しながらでも、女性は必要な知性を身につけることができます。
彼から吸収すべきなのは、ただ知性と精神性だからです。
恋愛相手であるよりは、恋愛ではない指導者や手の届かないあこがれの人であることの方が多いと思います。
パワーと知性と精神性を身につけた女性が最後に魅力を感じるのは、宗教性です。
アニムスを投影する相手は、神か神のような相手になります。
第四段階につづきます。