公園で咲き始めていたミモザです。
パワーと知性を身につけた女性が最後に魅力を感じるのは、宗教性や霊性です。
アニムスを投影する相手は、神か神のような相手になります。
第四段階のアニムスは「意味のアニムス」で、宗教的霊的で圧倒的なものを知性でコントロールする段階です。
神、賢者などがアニムスのイメージです。
これに対応するアニマは「叡智のアニマ」で、宗教体験をもたらす女神などです。
「意味のアニムス」では、アニムスとの恍惚とした関係に入ります。
その関係の中で、今まで身につけてきた全ての男性的な能力を使い、自力で自分を取り戻すことができるまで、何度でもアニムスのとりこになりそうになる瞬間がやってきます。
とらわれの自分を救い出すヒーローに自分がなり、彼女(自分)を救い出して、神としてのアニムスとさえ対等でいることができるようになると、アニムスはその猛烈な力を失い、アニムスの全てを自分のコントロール下に置いたことになります。
アニムスの無意識性を意識がコントロールすることに成功し、無意識性によるアニムスの強烈なパワーに、もう翻弄されることがなくなったということです。
ここまでがクリアできると、本来の自分、偉大な女神としての自分(ハイアーセルフ)が登場してきます。
男の子や若くて子供のような恋人などの異性を従えた母なる女神としての、自分の本性が現れます。
気がついてみると、実生活もそうなっていることが多いと思います。
男性でも女性でも皆、自分の子供のように感じるようになりますが、自分と同じように無意識を意識のコントロール下に置くことに成功した人に対してだけは共感と敬意を持ちます。
このようにして、その人の心の成熟度が大体わかり、次にその人が向かうところがどこなのかもわかります。
アニムスやアニマを投影しては引き戻す経験を重ねながら、心の中に異性のエネルギーを受け取り成長させて行きます。
最終的にはアニムスとアニマはハイアーセルフに引き継がれますから、異性との関わりはハイアーセルフへ向かう道とも言えます。
あなたは今、どんな異性にひかれていますか?
それによって、自分がどの段階にいるのか、乗り越えようとしている課題が何なのかがわかります。
アニムスとアニマ・愛のストーリーは、祈ららの会報ドラゴンアイズVol.86(2006年11月号)に補筆修正しました。