公園で咲いていた、ツツジです。
子供の親離れを拒む良くない親は、物語の中で怪獣や魔女として退治されます。
子供の親離れを拒む良くない親というのは、子離れできない親のことですね。
怪獣退治のヒーローもので、世界の平和を守るヒーローもので、お姫様をいじめる悪い魔女として、ヤマタノオロチとして、世界中に存在するたくさんのお話の中で悪者になっているのですから、ガーンとショックな人もいると思います。
子離れできない親はどうしたらいいのでしょう。
子離れの為には先に親離れですから、やはり親離れを考えていればいいと思います。
親離れができた人は、子離れもできます。
大体の場合、悪い親は最初から魔女とか怪獣とか世界の悪として登場しますが、中には良い母親が悪い母親に変化するお話もあります。
モーツァルトのオペラ「魔笛」を観に行ったら、そういうストーリーだったので感心しました。
脚本を書いたのはモーツァルトではなくて、フリーメーソンの通過儀礼を題材にしたものです。
エジプトの王子タミーノは、夜の女王から、悪人のザラストロに捕らえられている夜の女王の娘・パミーナを救い出してくれたら、パミーナと結婚させて良いと言われました。
タミーノとパミーノは出会って恋に落ち、ザラストロは偉大な司祭で、邪悪な夜の女王からパミーナを保護しているのだと言われました。
タミーノとパミーナは試練に打ち克って、ザラストロに祝福されて結婚しました。
善と悪が、途中で逆転しています。
こういうことは親離れだけに限らず、ものごとが進歩する時によく起ります。
自分よりも低い波動に対してはもちろんですが、自分よりも高い波動も悪く見えることがあります。
それが成長してみたら今現在が悪になって、悪に見えていたひとつ高いところが善に変化します。
自分よりも低い波動は本当に低いから暗く見えて、自分よりも高い波動は理解できないから暗く見えます。
それで波動が低いように思えて、悪だと判断してしまいます。
自分の嫌な感じが、良いものを理解できなくて暗く悪く感じているのではないかということを、新しいものに出会った時には考えてみるようにしましょう。
夜の女王からザラストロへの価値の移動は母権制から父権制への移行のテーマで、これが文化の発達を促進しましたが、自然との断絶が起って現在は逆転に向かっています。
それがスピリチュアルなエネルギーの強まりともなっています。