公園で咲いていた、河津桜です。
この記事は、祈ららの会報ドラゴンアイズVol.86(2006年11月号)に補筆修正しました。
女性は年頃になると異性にアニムスを投影しはじめます。
男性は年頃になると異性にアニマを投影しはじめます。
私は女性なので、アニムスを中心に説明していきます。
すみませんが、アニマについてはどなたか男性の書かれたものを探してくださいね。
アニムスとアニマは4つの段階を経て変化成長していきます。
アニムスは、エンマ・ユング(ユングの妻)によって名づけられ、第一段階は「力のアニムス」と呼ばれます。
集団的で生物的な状態で、平均的な日本女性の段階です。
これに対応する男性のアニマはユングが名づけました。
第一段階は「生物的アニマ」で、女性を性の相手としてとらえる段階です。
日本人男性には永遠の少年が多いので、この第一の段階では女性の方が多い(永遠の少年は第一段階よりも前で、第一段階に至っていない)のが現実だと思います。
第一段階の「力のアニムス」は、様々な現世的なパワーを強調した人たちです。
スポーツマン、芸能人、世間的に良い仕事についている人、成功している人など。
第一段階のアニムスにひかれている人は、そのパワーを自分の中に育てる必要のある人です。
男性の肉体的パワーや社会的パワーについ依存したり頼りきったり、利用したりしがちではないでしょうか。
亭主関白というのも、この状態です。
男性は強く女性は弱い、だから自分は弱い、弱いから強くならなくて良い、強くなる必要はない、強くあってはいけない、弱いことが美徳、弱い方が得、弱い方が楽、弱いままでいたい、それが女性らしさ、それが女性の幸せなどの感情が、心の底にあると思います。
でもこの段階に入ったばかりならば、それを楽しみましょう。
結婚してすぐでしたら、楽しんでいれば構いません。
力のアニムスを充分に楽しんでパワーだけの男性に魅力を感じなくなり、しかも自分の中にパートナーに匹敵するくらいのパワーを感じ始めた人は、第二段階の「行為のアニムス」に移行していきます。
つづきます。
※ 私の個人的な見解を混じえて書いていますので、ユング心理学をしっかり知りたい方は、ユング心理学者が書いた書籍をお読みください。
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