公園で咲いていた、河津桜です。
梅は、もうあちこちで満開です。
ユングは、人の心の中には人類共通の様々なイメージがあると発見しました。
これが元型です。
元型にはグレートマザー、老賢者、アニムス(女性にとっての異性)、アニマ(男性にとっての異性)、シャドウ、ペルソナ、永遠の少年少女などいろいろとあり、それぞれ独特の性質を持っています。
自我(エゴ)は意識の中で唯一の元型で、自己(セルフ、ハイアーセルフ)は無意識の中心の元型です。
人は生まれてから周囲の人に順々に元型を投影し、そのエネルギーを体験します。
最初はグレートマザーのイメージを母親に。
そして老賢者のイメージを父親に。
年頃になると女性はアニムス、男性はアニマという異性の元型が心の中に表われて心の進歩を刺激します。
投影は期待をこめて行われ、そのエネルギーを吸収しながら自分の中にその性質を発達させようとします。
けれどそれは投影なので、相手が元型そのものではないことがわかってくると幻滅が起って冷静になり、投影が引き戻されて相手に対する強烈な魅力が消えて行きます。
元型は人生上に順番に表われて必要な物事を起こし、必要なことを経験して学ばせることができると去って、次の元型が表われて来ます。
まるで人生劇場といった感じで、この元型の投影には誰にでも大体共通している道順があることがわかっています。
大ざっぱには、最初はグレートマザー、次に老賢者、それから異性、異性の神、同性の神、両性具有神やハイアーセルフです。
グレートマザーも老賢者もアニムスもアニマも異性の神も同性の神も、ハイアーセルフからハイアーセルフへ向かって導かれていたハイアーセルフのいわゆる変化(へんげ)だったことがわかるのは、すべての道のりを終えた後です。
ここまで完了するのが個性化で、世の中では自己実現と呼ばれています。
個性化と自己実現はちょっと違うのですが、世の中に合わせて私は自己実現と言うことにしています。
この自己実現が完了するのは、悟りの後です。
でも悟らないとだめというわけではありません。
自己実現が完了した人は、死んだら必ず悟って霊国に入ることになると思います。
この世では悟りを目指すよりも、自己実現を目指すのが良い道ではないかと思います。
※ 霊国については、霊界の構造カテゴリーをお読みください。