精神的霊的に進歩すると、奉仕性が高まります。
奉仕性の強さが、精神的霊的な進歩と言ってもいい位です。
それで、誰に奉仕するのでしょうね?
人や社会に対してだと、依存になりやすいと思います。
神に対してもそうです。
奉仕するのは、自分に対してです。
人も神も、自分の代理で投影です。
もちろん母親もです。
生まれて初めての自分代理が母親なので、投影が強烈になりますからなかなか離れるのが難しくなります。
けれど母親は代理なのですから、いつか距離を置くことができるようになるのが成長できた姿です。
インナーチャイルドワークの中では皆さんに母親代理をやっていただいていますが、本当は母親が自分の代理だったんですよ。
ユングは人格の中心にはセルフ(自己)があり、人格の一部の中心にエゴ(自我)があると言いました。
この人格の一部は、全体の1割まで位と思われることが多いように思います。
セルフは今ではハイアーセルフと呼ばれるようになって、この方が一般的な呼び方になりました。
人はエゴ(自我)のことを自分と感じていますが、ハイアーセルフ(セルフ・自己)が自分の中心なのですから、奉仕するのはもちろんハイアーセルフに対してです。
ハイアーセルフは、エゴの苦しみを苦しみとは感じていないかもしれません。
知らなかった苦しみを知ることができて、喜んでいるかもしれません。
エゴの不幸を不幸とも思っていないかもしれません。
経験が深まって、満足しているかもしれません。
いつもハイアーセルフの意志を感じ取るようにしましょう。
自分はハイアーセルフの一部なのですから。
内向的感覚を使うと、ハイアーセルフの意志に心を澄ますことができます。
ハイアーセルフの為に生きることができるようになると、自分の本分を遂げていることになります。
ハイアーセルフに寄り添わないことが、本質的な苦悩の原因になっています。
写真は、公園の林です。