前回の記事では、統一協会に入信してしまった家族を脱会させてもらったことを書きました。
脱会させてくれた牧師さんについてインターネットで調べてみたら、いろいろと情報が出てきました。
統一協会信者への監禁説得
「統一教会(統一協会)信者への脱会説得法について」というサイトに、こんな記事が書かれていました。
「今回の取材で、私がもっとも「荒っぽい」と感じたのは、神戸市にある神戸真教会(福音派系)の牧師、高澤守(62歳)である。表に掲げた富澤裕子(38歳)、寺田こずえ(32歳)の2人は高澤から説得を受けたが、その際、差別語を含んだ聞くに堪えない文句を次々と投げかけられている。
<完全に原理が正しいと思いこんでいるこの姿が精神異常者だ>
<知恵遅れ>
<人を殺すような人間だ>
<6月のナメクジみたいな顔しやがって>
<殺虫剤で死にかけているゴキブリ>
<屋根裏部屋にいるネズミ>
言葉だけではなく、高澤は20人を超える信者に対し、包丁を机に突き刺して凄んだこともあるという。
<あなたが話を拒むのはおかしい。私は命をかけて聖書を立てようとしている。あなたがもし命がけで原理をやっているんだったら、この包丁で私を刺してから、堂々とこの部屋から出ていけばいい>(法廷証言より引用)
富澤・寺田が起こした裁判では、高澤はいずれも監禁の事実を否定している。だが、私の手元にある<取り組みについて>と題された「計画書」によれば、計画策定の打ち合わせには高澤も参加していることになっている。
<(連れ出すときは)猿ぐつわをし、胸の周りをさらしで括る。マンションに入る時は、猿ぐつわをして、毛布をかぶせて両方から腕を組んで歩いて入る。歩かなければ、足を括り、引きずるか、担ぐかしなえればならない>
<(統一教会の)尾行に気をつけ、おかしいと思ったら、無理にマンションに近づかないこと!人混みを何度か抜けるか、遠回りなどで尾行を撒いてからマンションに近づき、エレベーターも直接3階を押さず、上の階を押してから3階に降りるなど工夫する>
これはもはや犯罪の計画書とさえ言えるだろう。
この計画は98年7月にほぼ”取り組み”どおりに実行され、高澤本人が監禁場所に赴いている。
私が心底恐ろしいと思ったのは、このとき監禁されたのが信者夫婦であり、8歳と5歳にたる2人の娘は9ヵ月問にわたって両親から引き離されていたという事実だ。
監禁中、母親が子どもに会いたいと高澤に訴えた。それに対して彼はこう答えたという。
「原理の親に育てられるぐらいなら、孤児院に入れたほうがマシだ」」
監禁説得ということに、疑問が投げかけられていることがわかりました。
妹は軽症だったので、簡単に済んだのかもしれません。
視野の狭くなりやすい人だったのかな。
確かに監禁というのはどうかという気持はありました。
次の日もインターネットを見ていたら、「2015年5月18日 高澤牧師 自殺」という記事を見つけました。
「高澤は今年、夫婦をぐるぐる巻きにして拉致し、監禁下で強制説得を行なった。
その後、2人は警察に救出され、解放された。
2人は広島県の警察に告訴状を提出、警察はこれを受理し、現在捜査の最中だった。」
確かにちょっと強引になりやすいところのある人だなという印象はありましたが、昭和にはああいう感じの人はよくいたと思います。
今は減ったでしょうが、学校の先生にもいました。
スポーツの指導者なんかだと、今でもまだいそうです。
だんだんと人を尊重するように社会の方向が変わって行って、時代遅れになってきているのについて行けなかったのかな。
方針をもう少しゆるく変えることは、できなかったのかな。
前回の記事を書いた日の夜は、久しぶりになかなか寝つけなかったので、成仏できていないんじゃないかなと思いました。
自殺だから成仏しにくいというのもあるでしょうが、宗教を強く信じていても成仏しにくいだろうと思います。
監禁せずに、本人が学びにくる方法
今はどんな風に、統一協会信者への説得がされているのでしょうか。
探してみたら、こんな記事がありました。
和賀真也さんという牧師さんへのインタビューです。
「――本人の選択で来るということなんですね。
そうです。本人が「ここで聖書を学びたい」とか「聖書ってどんなものか見てやろう」という気持ちになったら、ここで寝泊まりしていいですよという場所です。途中でやめたくなったら、やめればいい。「拉致する」とか「監禁する」といったものではないのです。ですから最初に、「逃げるなら、上り電車に乗らないと、下り電車に乗っちゃうと海の方に行っちゃうからね」なんて、逃げ道も教えてあげるのですよ(笑)。」
そうだろうなあ。
時間はかかるし本人の気持が向かなければ全く進まないけれど、尊重するしかないんでしょう。
これは、2017年7月25日04時11分の記事になっています。
高澤さんの自殺から、こういう人が増えてきたんだろうなと思いました。
インタビューの続きです。
「――和賀先生が救出活動を始めたのは?
1974年くらいです。牧師のインターンとして金町教会(東京都葛飾区)に遣わされていたときに1件の相談があって、それがきっかけでした。」
「――和賀先生、エクレシア会の設立について教えてください。
1980年に救出活動をするための会を作りました。」
ということなので、妹の時よりももっと前からでした。
今でも牧師さんによる説得は続いているでしょうが、監禁するしないは、どんな割合になっているのでしょうか。
私が選ぶとしたら、もちろん監禁しないで本人が学びに行く方がいいと思いますが、それではいつになっても前進しないかもしれません。
それでも「尊重」を犠牲にはできないと思います。
黒川あつひこさんの話によると、統一協会はニューワールドオーダーのために作られたそうなので、「統一」というのは「世界政府」という意味のようです。
ニューワールドオーダーって何?という方は、こちらをごらんください。
画像は、公園で咲いていたアベリアです。