
今、世の中では元統一協会について大騒ぎになっています。
私も家族が統一協会に入信して、脱会させ(てもらっ)た経験があります。
教会内に監禁して牧師さんが説得
妹が統一協会に入信しているので救出しないといけないということを、妹が通っていた大学の学生が、母のお店まで来て教えてくれたそうです。
その学生は、統一協会と敵対している共産党系だそうでした。
共産党員かどうかはわかりません。
妹は、キャッシュカードを統一協会に渡して、会で合宿生活をしていました。
母が会に電話をしても「そんな人はいません」と言われますが、その1~2日後には何の用かと本人が電話をしてきます。
母が2度、強引に連れ戻そうとしましたが2度共逃げ去ってしまって「ここは天国。私はここで暮らす。家にはもう帰らない」と言うのでした。
教えてくれた共産党系の学生の紹介かどうかはわかりませんが、統一協会からの救出を専門にしているキリスト教プロテスタントの牧師さんを知り、監禁説得をすることになりました。
その間、妹を交代で見張るのを手伝ってほしいと言われて、協力しました。
1986年の12月中旬から、妹を神戸真教会内に監禁して牧師さんの説得が行われ、統一協会の教義のどこがおかしいかという説明がされました。
その間、両親、弟、妹の友人らも代わる代わる教会に同居していました。
私は東京住まいだったので、最初から最後まで妹と同じようにずっと教会にいて、食料の買い出しと料理をしていました。
聖書漬けの毎日を過ごして、2週間後には妹が何かに憑かれたような状態から抜け出しました。
この時に、両親以外の若者たちは聖書に対して持っていた疑問を色々と投げかけて教えてもらいましたが、今はほとんど忘れてしまいました。
確か弟が、こんななぞなぞを言いました。
「7回裏、りんご高校の攻撃、バッターはナシ、ところが試合は始まりませんでした。なぜでしょう」
この答えがなかなかわからなくて、私一人だけ時間がかかったのを覚えています。
両親は、救出に対する代金は全く支払っていないそうです。
妹の監禁説得は平和に進んで、脱出を止めるような場面はありませんでした。
でも監禁ですから、晴れ晴れしたものではありません。
この時のことを深く考えずに時が過ぎました。
今回の統一協会騒動が起こって、あの牧師さんはどうなったかと思いインターネットで調べてみたら、驚きました。
続きます。
画像は、並木道で咲いていたサルスベリです。