公園で咲いていた、カラスノエンドウです。
親離れしない状態は、永遠の少年や永遠の少女と呼ばれています。
永遠の少年というのは、ユング心理学の元型のひとつです。
親離れできないこともあるし、親離れしたくないこともあります。
永遠の少年少女となると、どちらかと言うと親離れしたくないことが多いと思います。
※ 元型については、「元型」の記事をお読みください。
どうして親離れしたくないかと言うと、子供でいるのがいいからです。
大人達が楽しそうには見えないし、心が醜いし、やっていることも醜いし、嫌々ながらいろいろなことをしないといけないのも嫌なのです。
松田聖子さんが「誰だって大人にはなりたくないよ。永遠の少年のあなたが言うの」と歌っていましたね。
現実を拒否して、ひたすら潔癖に純粋さの中に生きようとします。
アフロディーテの恋人のアドニス、デーメーテールの娘のコレー、星の王子様、ピーターパン、一寸法師、男はつらいよの寅さん、のび太君、他にも童話や芸術にいろいろとあります。
童話や芸術に多いのは、作者に永遠の少年少女が多いからです。
子供のままでいることで感受性が強い状態を保っていて、グレートマザーからのエネルギーが受けられなくなると創作ができなくなるのが恐いので大人になりたくない気持が働きます。
芸術に悲劇的な結末や芸術家自身に悲劇的な人生が多いのは、永遠の少年なので現実性が薄いことが理由になっています。
お手本にするのでしたら、悲劇的な結末のものではなくて成功例から学びましょう。
芸術作品には永遠の少年の描写が多いので、芸術として鑑賞するのはいいと思いますが、人生のお手本にはふさわしくないことが多いと思います。
子供のころから好きだったことをひたすら追求して仕事にしているようなタイプの人にも多くいます。
学者や思想家や様々な専門家などにも多くて、専門分野では優れていても私生活は破滅型だったりして現実生活への適応に困っていることもあります。
若くして亡くなることもあります。
早死にしたので、永遠の少年だったとわかることがよくあります。
好きなことを仕事にできていればいいですが、それができないと普通の仕事はできなくて働くのが嫌いということもあります。
スピリチュアルに関心のある人の中にも、永遠の少年少女は多いと思います。
現実的な努力を積み重ねたり自分の足で歩いたりすることなく楽をして幸せをつかみたいと思って、あれこれ探したりします。
そうやって探すのに何10年もかかって、人生が過ぎてしまいます。
永遠の少年少女が大人になることを嫌うのは、黄色の波動を嫌悪しているからだと思います。
なまじ感受性が鋭い為に、一般社会や常識のおかしさをを本能的に感じ取って拒否してしまうのだと思います。
だからと言って、どうしたらいいかがわからないのだろうと思います。
※ 黄色の波動・グリーンの波動については霊界の構造カテゴリーをお読みください。
でも黄色の波動を抜けると、そこから先は永遠の少年少女だった人も満足できる心の道が待っています。
物質的で世間的で鈍感な人が繁栄する黄色の波動を乗り越えれば、後はずっと精神性を高めて行く道が続いています。
デリケートな感受性は、グリーンの波動からどんどん花開いて行きます。
大人として黄色の波動になる時に、子供らしさを失わないのがコツです。
成長というのは、何も失わずに足して行くばかりです。
大人になる為に子供の感受性を失うのではありません。
子供らしさを捨ててしまったら、グリーン以上の波動へ進む時に苦労します。
黄色の下世話な要領も適当に身につけて、ちょっと苦手でいいからこの世に適応することもできるようになれば大丈夫。
そして早足で次のグリーンへ進みましょう。