家族や社会から低く評価されて人格を否定されてきた人は、その時の心の傷がインナーチャイルドになって心の底に残ったままになります。
インナーチャイルドが力を持っている人の特徴のひとつとして、自慢や誰かへのけなしが多いことがよくあります。
話をしながら、途中で自慢やけなしを差し挟まずにいられません。
インナーチャイルドについては、こちらをごらんください。
過去に自分を否定された経験が、積み重なって
自慢もけなしも、そうしたいと思ってやっていると言うよりも、そうせずにいられないという感じで強迫的にやってしまいます。
スキあらば言いたくなってしまって、自制できないという感じです。
自慢せずにいられないのは、自分が優れていると思ってもらうのに一生懸命なのですね。
けなさずにいられないのもまた、自分は正しいと思ってもらいたくて仕方がないのですね。
それは過去に自分を否定された経験が、積み重なっているのだろうと思います。
インナーチャイルドは自分の尊厳を守るために、必死に自慢とけなしをくり返します。
そうしないと平和に生きていけないと感じるからです。
でもインナーチャイルドは子供ですから、考え方が幼くて、かえって実際の生活を困難にしていることの方が多いと思います。
自慢やけなしをくり返す話し方をして、人を遠ざけてしまいます。
インナーチャイルドが作られた心の傷をていねいに癒してインナーチャイルドが存在する必要をなくすことで、本当の心の平和が実現します。
周囲からの否定に対して、怒りで反応するのは躁傾向の人で、恐怖や悲しみで反応するのはうつ傾向の人です。
躁傾向の人は自分は悪くない相手が悪いと考えて攻撃的になりやすいので、人とのトラブルをよく起こしてしまいます。
うつ傾向の人は、自分が悪いと考えて自己否定します。
インターネットの動画を見ていて、うわーこの人は人をけなすばかりで、なかなか本題が進んでいかないなあと思う人がいました。
想像してみるに、今までの人生でいろんな人からいろんなことで否定されけなされて来たんでしょう。
その怒りが収まらないので、関係のない話をする時でも怒りの気持を表現せずにいられないんでしょう。
そのけなしを聞いているのがしんどくなって、その人の動画は見なくなってしまいました。
それから数年してから、その人が自〇されたことを知りました。
インナーチャイルドが力を振るっていると何かと言動がネガティブになって問題が起きやすかっただろうなと思いました。
私は家族や一族以外の人様の供養をよく行いますが、成仏できない原因のいくらかはインナーチャイルドです。
病気は死ぬと消えますが、重いインナーチャイルドは死んでも持続します。
死んでからでもいずれ癒さなければいけなくなるので、自分自身の行動に不快感があるようなら、生きているうちからインナーチャイルドの癒しに取り組まれる方がいいと思います。
インナーチャイルドが癒された分だけ、生きにくさが減ることになります。
画像は、公園で咲いていた桜です。