トランプ大統領がなぜ支持されるのか

江崎道朗『知りたくないではすまされない』を読みました。

著者はアメリカ軍関係者の知り合いが多いようで、自然にアメリカ軍人の立場では国内の政治や日本のことをどう思っているかという感じになっていると思います。

日ごろなかなか知ることのできない視点なので、興味深く読めました。

オバマ大統領とトランプ大統領

オバマ大統領の次の大統領候補は、ヒラリー・クリントンとドナルド・トランプでした。
ヒラリー・クリントンはオバマ大統領と同じ民主党で、元米軍関係者は「ヒラリーになったら米軍は終わりだ。アジア太平洋は中国の海になる」と心配していたそうです。

というのも、オバマ大統領は軍縮をして、アメリカはもう世界の警察ではないと言い、中国の尖閣侵略の脅威に警告を発したファネル大佐を更迭(こうてつ。交替させること)しました。

尚、アメリカの二大政党は共和党と民主党で、共和党は白人キリスト教徒や中小企業の経営者、民主党は労働者やマイノリティ(女性、アフリカ系、ヒスパニック、日本人)から支持されていて、共和党は保守で右派、民主党は左派です。

共和党は日本で言えば自民党、民主党は日本で言えば立憲民主党などです。

アメリカのマスコミには左派しかありません。

トランプ大統領は共和党なので、マスコミと仲が悪いのですね。

日本のマスコミは、アメリカのマスコミから民主党寄りの情報をもらっているので、報道が民主党寄りになっていて、共和党を攻撃します。

それが、日本のマスコミのトランプ攻撃になっているそうです。

日本のマスコミは、民主党の宣伝しかせず、アメリカの半分のことは知りません。

2012年に『2016-オバマのアメリカ』という、オバマ大統領を批判した映画がアメリカでは大ヒットしたのですが、日本のマスコミはアメリカ民主党寄りマスコミの二番煎じなので、ほとんど全く報じられませんでした。

2016年には同じ制作者が『ヒラリーのアメリカ 民主党の秘密の歴史』というヒラリーと民主党告発の映画を公開しました。

こうした民主党政権への反発が、共和党とトランプ大統領への支持という結果になっているということです。

上に書いたように、オバマ大統領は軍縮をしてアメリカはもう世界の警察ではないと言いましたが、トランプ大統領がしたことは中国に負けない軍拡であり、中国による尖閣問題や南シナ海での徴発を非難しています。

そして個人と企業への減税によって、アメリカは景気を回復し、株価も大統領就任以来伸び続けています。

アメリカの景気がいいことを日本のニュースで聞いたのは、つい1ヶ月程前だったと思います。

日本のマスコミはアメリカ民主党そのままなので、(軍拡が適切とは限らないでしょうが)トランプ大統領の良いところは、できるだけ報道せず悪口を言っていたいのですね。

アメリカ大統領選挙が始まっていますが、こんなトランプ大統領に対抗できる人が民主党の中にいるのか、興味津々になりました。

この本の一番の主題は日米安保条約で、真珠湾攻撃や北方領土についても、そうだったのか~とわかりやすい説明になっていると思います。

あと全然違うことで感じたのは、アメリカ人は日本人よりも意識が一歩進んでいるなあということです。
心理学的に見ると、ヨーロッパ人は大人、アメリカ人は青年、日本人は子供というのは、残念ながら今もまだ変わらないように思いました。

欧米人男性を候補に入れて婚活をしている日本人女性がちらほらいますが、意識の進んだ日本人女性には日本人男性は幼なすぎるでしょうから、いいことだろうと思います。

画像は、公園で咲いていた梅です。