公園で咲いていた、キツネノボタンです。
シスター・マリ・エメリー「悪魔に愛された女」を読みました。
これはイルミナティ最高位階に昇って脱走した女性の、告発本です。
明治時代のはじめごろのことなので、ご本人はもう亡くなられています。
読んでいて、その内容があまりにも血なまぐさくて戦争の番組を見た後みたいになってしまうかなあと心配でしたが、よく眠れてびっくりしました。
殺人や血がいっぱい出てくるのでいい感じではないですが、それでもすいすいおもしろく読めました。
性格のきつい人ですが、最近の女性達と似ていて嫌いじゃありません。
それに、何かさわやかな感じがして、私のことを喜んでくれていると思いました。
この本の内容を「知らせてほしい」と伝わって来たので返事をしたら、「よくわかってくれました。あなたはテレパシーができるのですか」と言われましたが、運転中だったのでそうなんですとだけ答えて終わりにしました。
パリのフリーメーソン・ロッジで、アメリカ大統領になる6年前のジェームズ・ガーフィールドに会って愛人になり、暗殺を企てるまでの一部始終がこの本のかなりの部分を使って詳細に書かれています。
フリーメーソンリーの高位階(著者の本名・クロチルドは低位階を免除された)入会儀礼で、首に縄をかけられ、短剣を喉に突き当てられたまま誓いをさせられた。(要約)
「1、わたしは一切理由を尋ねることなく、ロッジの指令のすべてに盲目的に従うことを誓います。
2、わたしはメーソン以外のいかなる宗教にも所属しないことを誓います。
3、わたしはいかなる影響にも屈しないこと、ロッジの目標に向けられる、いかなる敵意も突き崩すことを誓います。
4、この誓約をわたしが破った場合には、今この胸に突き立てられている短剣すべてが、わたしを刺します。
(メーソンの最高グランドマスターの一人、ロスチャイルド氏も、首を切り裂かれて死んでいるのを発見された。彼はそのとき24歳だった。この件で裁かれた者は一人もいない)中略。
最後に、ガーフィールドがわたしの腕をとり、静脈を切った。滴り落ちる血をグラスに受け止め、三分の一まで満たすと傷口に包帯をした。それから、彼らは米と混ぜてこの血を飲んだ」
これがよく言われている、死の誓いのようです。
こういう誓いをしているから、フリーメーソンやイルミナティは秘密がもれにくいと説明されていますが、さらに徹底的なことがされていることがわかりました。
「それは、新参者が悪魔から好意を得るための儀式なのである。入団者が同情心を起こしたりしないよう、生贄は等身大の人形のなかに隠されている。中略。
彼らは、わたしに短剣を持たせた。そして、生きた人間を封じ込めた等身大の人形の前に導いた。彼らはこれは冠をかぶせた死体に過ぎないのだと繰り返し、わたしをトランスに誘導するために、ヘブライ語の呪文を唱え始めた。中略。
ガーフィールドが人形を指差して、「突き刺せ!」とわたしに命じた。中略。
神経性の震えが全身を襲っていた。中略。
全員が短剣を抜いていた。中略。彼らはみな、イニシエーションのときに殺人を体験済みなのだ。中略。
わたしは甲高い笑いとともに短剣を力の限り振りあげ、哀れな人間にこれを突き刺した。熱い鮮血が吹き出し、わたしの両肩に飛び散った。わたしは罪悪感のなかで床に倒れ、死んだようになった。ついに殺人者、殺し屋になったのだ。中略。
これが永遠の地獄への洗礼式だった」
次々に入ってきたメーソンたちに祝われ、左こめかみに白熱した鉄のかたまりで焼き印を押され(獣の刻印)、宴と乱交が行われた。(要約)
途中まで来たら殺すしかない状況にさせられることがわかりました。
それで全員が殺人をさせられて、もうフリーメーソンの中でしか生きられないようにさせられるのだと思います。
この人形の中に入っている人間は、どうして暴れたりしないのかと思いましたが、他のところに説明が書かれていました。
この中に入っているのはメーソンの裏切り者で、少し前から監禁して弱らせ睡眠薬で眠らせてあり、眠りから覚めると同時に死ぬのだそうです。
殺人儀礼を経験したらもう逃れられませんから、メーソンの奴隷だそうです。
入会儀礼だけではなく、内部の「聖金曜祭り」でも毎回似たようなことが行われ、防腐処理された死体がロッジの円形演技場の解剖机に置かれて、いつも通りの乱交パーティーの後で、メインディッシュにされることもあるそうです。
血を飲んだり人肉を食べたりすることは、ベンジャミン・フルフォードさんの本にも書かれていましたから、今でも続けられているということだと思います。
1879年6月、ガーフィールドが龍(ヒドラ)の霊を呼び出して見せてから、龍との関係がはじまります。
「獣は龍の姿をとることもあり、人として現われるときには、独特な情のこもった姿をとった。ときどき、七つの頭をもって現われた。だが七つの頭のうち、ただひとつの頭だけが冠をかぶっていた。それは七重冠であった。
獣はまた、美しく見事に着飾った婦人の姿さえとった。また、天使としても現われた。だが、それは光の天使ではなく、闇の天使なのだ。中略。
わたしを腕に抱き、空中浮遊させることもあった。中略。
霊に憑依されているときに、わたしは常に生き生きとした感覚を覚えた」
獣との会話は、魅力的で楽しかったようです。
霊的な存在だからだろうと思いました。
私だって神仏霊とのやり取りは楽しいですから、気持がわかります。
やはりこの世ほどスローな波動だと、地獄霊でも楽しいだろうと思います。
だから悪霊やいたずら霊や動物霊にだまされてしまうのだと思います。
私もいろんなことを経験させてもらいました。
「それは光の天使ではなく、闇の天使」というのは、この時そう思っていたのか、後からこの原稿を書く時に思ったのかはよくわかりません。
1879年12月、秘伝者(ロッジの最高位)になる為の儀式があり、フランス首相のフェリーが手伝った。(人間が入った)教皇人形の胸を弓矢で射貫き、(人間が入った)王人形の胸に短剣を突き刺した。(要約)
「突然、わたしの口が開き、まるで演説家が喋るように、次々と流暢な言葉が流れ出してきた。中略。
かつて、これほどに明晰な精神に満たされたことはない」
政治的な陰謀や、内部のメンバーの行動や思いを暴く演説が、45分続いた。(要約)
このようにして、最高位階の秘伝者になったと書いてあります。
ガーフィールドはトランス型ですが、クロチルドはトランスに入らない霊媒(チャネラー)になったということです。
フリーメーソン内部では、高位階者が会議で物事を決めていますが、一番高いところにいるのはこの獣(龍(ヒドラ)、悪魔、聖霊、霊)だということがわかります。
聖書の黙示録の反キリストで獣とは、この存在のことです。
こういう超自然現象を、現在のフリーメーソンやイルミナティも目の前で見て経験していて、獣の指示に従って動いているようです。
クロチルドは獣に出会うまで超常現象を信じていなかったのですから、霊感のない人でも霊媒にすることができるようです。
低位階のメンバーは、高位階がどうなっていて何をしているかを知らないでいます。
メーソンの位階は、見習いの位階が4つあり、その上に5位階があり、第9位階が最高でグランドオリエント。グランドオリエントの中に特別なイルミナティが「3人」いて、どんなことでも彼らの同意が必要。また、龍が望めば「妖精(ニンフ)」が加わり、それがクロチルド。(要約)
フリーメーソンの中の最高位階の中の、特別な3人がイルミナティだということです。
第9位階が最高と書いてありますが、フリーメーソンの最高位階は33だということが有名です。
33というのは、別の位階システムが存在するようです。
各国の王や皇帝や皇太子をメーソンに引き入れて低位階のメーソンにし、ユダヤ指導部や高い位階の首相に従わざるを得なくさせていたこと。
獣と、フランスロッジの秘伝者(グランドマスター)であるグレヴィー(フランス)大統領やジョルジュ・クレマンソー(1906年から1909年の間、フランス首相)、イルミナティのドイツ首相・ビスマルクらの協力を得て、全世界のメディアに流された洗脳とメーソンによる票の操作によって、ガーフィールドをアメリカ大統領選に勝たせ、チャンスが来たので暗殺を謀ったこと。
グレヴィー(大統領)がガンベッタ(首相)を暗殺した時の詳細。
フランス大統領のグレヴィーとトルコのグランドオリエント、アーメド・パシャが共謀して、ロシア皇帝アレクサンドル二世を暗殺したこと。
イギリスで起きたセイドン事件で、殺害したのは大統領のグレヴィーと第三秘伝者のテラーだったこと。
他にもいろいろと暗殺について、暴露されています。
1881年夏~82年春にかけての国会で、メーソンは「以前のように過半数の票を得ることがなくなった」
ということは、それまでは国会議員の過半数がメーソンだったということです。
本当にあきれてしまいます。
でも、殺人入会儀礼があるのは見習いの4位階の後、5位階への昇進の時からのようですから、それまでの人が多いのでしょうが。
だんだんと獣への嫌悪感を持つようになり、対話が減って来た。獣が語る。(要約)
「わたしは人類に我慢できない。わたしのメーソンさえ、貪欲さと卑しい情熱という、悪しき人間の性格を有している。この者たちは十分な忠誠と感謝の気持を表わしてはいない。だが、これら死すべき、利己的で、低能な、依存心の強い地球人が、どうして忠実であり得ようか。彼らは、このわたしにさえ利己的なのだ。彼らの主人であり、すべてを与えたこのわたしに対して」
笑う内容でした。
地獄のさらに地獄の波動を持つ人たちが、十分な忠誠と感謝の気持など表わすはずがありません。
だから自ら破壊していくわけです。
暴力で強がっているだけで、心に強さなど何もないことがよくわかります。
悪しき人間の性格を有していなかったら、メーソンに入りません。
貪欲さと卑しい情熱という悪しき人間の性格を有していなくて十分な忠誠と感謝の気持を表わす人なら、メーソンの高位階にはなれませんから。
この獣のジレンマには、哀れを誘われました。
また獣は「人類」「地球人」という言葉を使っていて、普通に考えると地球外生物ということになりそうです。
獣とも周りのメンバーとも不和が拡大し、外部へ出かける任務の途中で逃げ出して修道院に駆け込んで保護されます。
これは明治のはじめ頃のことなので、今現在はいろいろと違っていることがあるでしょうが、内部のあり方、獣についての内容、政治への操作など基本的なところは同じような感じなのではないかと思います。
フリーメーソンの低位階では上部が何をやっているのか全然知らないようですが、こうなっているということを知った上で物事を考えたり判断したりできるようになるのはいいことだろうと思います。
イルミナティの一部にニューエイジや神智学や白色同胞団が存在していることを、スピリチュアル好きの方は知っておいた方がいいと思いました。