公園で咲いていた、藤です。
日本には親離れのいいお話があまりないなあと思っていましたが、前回の記事を書きながら桃太郎なんていうメジャーなところに見つかって、良かったと思いました。
ということは、やはり日本人もジメジメと親殺しタイプの親離れができないでいるのではなくて、桃太郎みたいにガッツリ退治しちゃうんだなあと思いました。
親殺しというのは、今までの親離れの説明にあてはめると、親への反発で親から離れる状態のことになると思います。
親の価値観を否定して、精神的に自立するということです。
これはまだオーラの色としては黄色なわけで心の内が穏やかではありませんが、取りあえず世の中ではこれを親離れと言っていると思います。
※ 親離れについての今までの記事は、心の進歩成長カテゴリーをお読みください。
※ オーラの色については霊界の構造カテゴリーをお読みください。
日本での親離れの成功例として、以前の「アニムスとアニマ・愛のストーリー」や霊能者のスピリチュアルライフの「恋愛での自己実現(恋愛で悟る)」の中で書きましたが、須佐之男命とその娘の須勢理姫命(すせりひめのみこと)がいます。
須佐之男命はヤマタノオロチを退治して櫛稲田姫命(くしなだひめのみこと)を妻にします。
オロチ退治を手伝ったのは櫛稲田姫でした。
ここでやはり、人間関係の技術が成熟しつつあることがわかります。
子供が人間関係の技術をどうやって身につけるかと言うと、それは母親から受け取ります。
母親と毎日過ごすことで、自然に女性的なエネルギーや人間関係の技術を受け取り、それが人間的な発達の基礎になります。
父親からは社会性や理性を受け取ります。
この社会性や理性が、社会で自立する力になります。
両親から十分に愛されることで、子供は自然に人として必要な技量を身につけます。
その親から与えられた技術を全部使って、人生最初の難関である親離れを進めて行きます。
それができるようになったからこその親離れです。
須佐之男命の娘の須勢理姫命は、須佐之男命に逆らって、一目惚れした大国主命と駆け落ちしてしまいます。
好きになった大国主命を助けて、須佐之男命をやっつけさせてしまいます。
この親にしてこの子ありという感じです。
親離れできている親の子供は、親離れが上手です。
北条政子も源頼朝と同じことをしました。
もしかしたら日本では、女性の方が親離れの成功例が多いのかもしれません。
親離れには人間関係と社会性の成熟という面があるので、成功すると結婚や社会的な自立と直結しています。
それで、怪獣退治の成功の後にはよく「王子様とお姫様は結婚して、王様とお后様になりました」となります。