カルマにもいろいろとあります。
病気、貧乏、身体の障害など、全部とは言いませんが、かなりの程度カルマが原因になって起ってくると思います。
なぜそんなことになったのでしょうね。
それだけのことをしたからということなら、病気は思い方の間違いが原因でしょうか。
貧乏になるのは、お金持ちの前世で貧しい人を苦しめたから?
身体の障害は、人の身体を傷つけたから?
中でも精神系のカルマが一番重いようだと思っていましたが、精神系の病気になるのは、前世で精神的に間違いを犯していたから?
と考えていたのですが、だんだんとそう単純ではなさそうだと思うようになりました。
私はスピリチュアルカウンセリングでご相談を受けたりもしていて、精神系の病気を持つ人がとても多かったからです。
うつ病がひと昔前に話題になり、これは何かの鍵になっているようだけどどうなのだろうとずっと考えていたところにインナーチャイルドについて知りました。
インナーチャイルドのことはまだあまりよく知らないまま偶然にインナーチャイルド療法を学び、セラピストになっても長らくセラピーをしないでいた位でしたが、だんだんと心の病気とインナーチャイルドとカルマの関係に気づくようになりました。
それで今では、最も重いカルマのひとつに、カルマの重い親の子供として生まれてくることがあると思うようになりました。
カルマの重い親は精神的に不健康だったり幼かったりすることが多く、親としての適切な振る舞いを子供にしてやれないので、子供の精神も不健康してしまいやすくなります。
日に当てられずに育てられた植物のように、大人になっても精神の不健康は自力では気づくのが難しく矯正しづらい状況になります。
その状態で生きれば、健康的に育てられた人よりもいつも心の内が苦しい人生になります。
状況がひどければ、精神の病気になります。
そのような人が子供を生んで育てると、やはり親としての適切な振る舞いが子供にしてやれずに、子供の精神を不健康にしてしまいやすくなります。
こうして親から子へと、カルマが受け継がれて行きます。
これは個人のカルマであると同時に、家のカルマでもあると思います。
親との不仲は、魂が敵同志で争っている状態だからだと教わったので以前はそう思っていましたが、父の父方先祖、父の母方先祖、母の父方先祖、母の母方先祖4家の家系調査を皆さまからのご依頼でさせていただいているうちに、先祖が敵同士の夫婦というのはそう多くはないことがわかりました。
たとえ敵同士でも、良いご縁もありながらの吉凶混合になっている場合が多かったのです。
先祖のどこかに自分がいて、自分の育児の結果を親から受けているというのが本当のところかなあと思います。
そこへ、家の外に対して持っているカルマもかかって来ているのかもしれません。
カルマの重い人は、自分に対しても家族に対しても家族以外の人に対してもカルマがあるものだと思います。
自分への振る舞いは良くて、家族や家族以外に対しては良くないということはないと思います。
人の基本は自分に対してで、自分に対しての振る舞いが本当に良ければ、家族に対しても家族以外に対しても自然に良くなって行くはずです。
精神の未熟さから自分に対しての振る舞いが不健康なのが原因で、家族に対してカルマを作り、家族以外に対してもカルマを作ってしまったのだろうと思います。
そして自分に対する振る舞いが不健康になるのは、カルマの重い親からの育てられ方によるもので、それがそもそもカルマだからという悪循環なのだろうと思います。
写真は、色づいてきた公園の藤棚です。